先日、川村義肢でチェアスキーのシートを作るため、体の型をとる話を書きました。この写真がその時のものです。
手順としてはまず、ネットを敷いた椅子に座り、ベルトで体にネットがぴったり張り付くように絞めつけます。そのあと、機械を操作してもらい、ネットでおしりがぴったりくるまれた状態で宙づりの状態になります。そして、パソコンの先についた道具でおしりをなぞるようにして採寸していくと、3Dで自分のおしりの形が現れます。写真はまさにその型どりの作業を始める時のものです。
チェアスキーのシートはスキーブーツのシェルのイメージに近いと思います。既製サイズもありますが、選手たちはみな、自分の体にぴったりフィットする完全オーダーメイドのシートを使っています。体にフィットさせるため、競技に出る時と全く同じようにインナーを着て、脊椎パッドをつけ、レーシングスーツを着て型どりをしています。骨盤のポジションや体軸の左右が均等になっているか、滑っているイメージを持ちながら動いたりして、滑走中の微妙な感覚に近い状態で型どりをしてもらうため、この格好であれこれ体を動かして調整、その後、今度はじ~っと動かないで型どり・・・。終わったときは全身汗だくでした!
海外の選手に比べると、日本選手はシートへのこだわりが強いようです。製作してくれる川村義肢の担当者とは、綿密に打ち合わせをし、手直しを何度もしてもらいながら、自分で作業をする選手もいます。滑りながら、あれこれ修正し、少しでも自分の体の動きや力がうまくシートを通じてスキー板に伝わるように、妥協せずにやっている選手が多いです。
私も今シーズンは久しぶりに型どりから新しいシートを作ることにしました。たぶん、今までとは違うフィーリングのシートになるはずです。より使いやすいシートができるといいなあ~。期待しています。
コメント (1件)
これを見ると我々のブーツや板へのこだわりなんてたかが知れてると感じます。
これに要する時間と費用も我々と比べ物にならないと思いました。
その代り、一度自分のものにすると、簡単には替えられないですね。
投稿者: 水野康夫 | 2009/07/08 00:28